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『天才! 成功する人々の法則』
評価:
マルコム・グラッドウェル
講談社
¥ 1,785
(2009-05-13)

この本はあまりにもショッキング。

これから時間をかけて、

天才の本質について考えていこうと思っていたのに、

あっさりとそれをやってしまっている。

天才は、

圧倒的になにかに優れている。

もしくは、

圧倒的になにかが欠けているとか、

天才ならではの資質があると思って思っていた。

だけど、

「生まれながらの天才などいない」という結論が出てしまった。

ビートルズとモーツァルトとビルゲイツには、

共通した法則があった。

具体的な事例から示される全く新しい「天才論」は、

大きな希望を感じさせる。

ほとんどの人が天才に成り得るという希望を。

今のところこれを超える天才論はない。

天才になりたい、

もしくは天才を育てたいと思ったら、

本書は必須。



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| MOGGY | 01:38 |
きらいが好きになる 『ぼくはこうして世界の四大アーティストになった 』

「人のやっていないことをやれ」、
「人のまねをするな」、

前衛アーティストの嶋本昭三さんは、
師から絵の制作にあたって、
技法のいろはは全く教えてもらえず、
終始オリジナリティーを追求することのみを指導されたという。

しかし、
いくら人がやっていないことをやっても、
できあがった作品が見る人を感動させなければ、
「人のまねではない作品」とは呼べない。

これを突破する方法を考えていくうちに、
自分の感覚で”きらい”なものを”すき”になるような捉え方をする訓練が
必要ではないかと思い当たる。

そしてまず始めたのは、
美術館などの売店で”きらいな作品”や、
”自分が良いと感じない作品”のポストカードをあえて買い求め、
自分の机の前にピンでとめておくというもの。

自分の感覚になじまないものをムリヤリ見るというものは、
あまり愉快なものではないが、
それが何日か過ぎると、
カードの中のいくつかが、
何かの拍子で急に好ましく見えてくるという。
毎日見ていると何となく親しみがわいてくるもの、
友人といさかいをして気持ちがムシャクシャしているときや、
知人の死に直面したときなどに、
拒絶していた絵が突然むこうから話しかけてくることもある。

こういった試行錯誤を繰り返し、
自分の中の違和感と向き合いながら、
新たな取り組みへと進んでいく。
自らを「ネットワーカー」と称して、
世界のアーティストとメールアートの交流を開始する。
毎日世界中から、
数十通のメールアートが嶋本さんの元へ届く。
理解できないものもわんさと送られてくる。
簡単に理解できるメールよりも、
自分を困らせるようなものに興味をもち、
深く関わるようになっていったという。

これによって「きらいがすきになる」という考え方を、
自分の中に取り込みマンネリを遠ざけていく方法を自分なりに確立していった。
これはアート作品だけでなく、その作者である人間に対して、
興味を持つことで成立しているのだと思う。

嶋本さんはこのレベルに留まらず、
自身が体験した阪神大震災に対しても、
「きらいがすきになる」という姿勢で向き合っている。
自宅が崩壊し、友人や知人を多く失った震災何もかもが、
「きらいがすきになる」とはいいきれないが、
大嫌いだったポストカードと毎日向き合って、
やがて親愛の情が生まれたように、
地震の体験さえもプラスのように捉えている。

ジェットコースターよりもはるかに大規模で、
はるかに恐ろしい乗り物に、
無料で乗って揺すってもらったのだ。
あの恐怖はまさに、
3Dの映画を見ているようであった。




考えられないような出来事が起こる現代だからこそ、
今までにないモノの見方をするアーティストの発想が必要なんだと思う。
アートの力で世の中を変えることはできないかもしれない。
けど、たとえ非難されようと、
それでも代弁して表現することを「使命」とする人間は、
絶対に必要だと思うし、最高にカッコいいでしょう。








PS.
忌野清志郎さんは全然リアルタイムで見てなかったので、
ちょんと聞いたことがなかったんだけど、
いろいろ目にするうちに、
こんなカッコいい人がいたんだなと今さら知りました。
とりあえず、
いろいろ昔の音とか聞いてみたいと思います。

北朝鮮で遊ぼう たのしい北朝鮮
北朝鮮はいい国 みんなの北朝鮮
金日成 金正日 金金 金賢姫
「お〜い、キム!」って呼べば みんなが振り向く

北朝鮮で遊ぼう あこがれの北朝鮮
北朝鮮はいい国 平和な北朝鮮
あこがれの北朝鮮

いつかきっと みんな仲良くなれる
いつかきっと そんな世界が来るさ
差別も偏見も 国境もなくなるさ
あこがれの・・・

朝鮮民主主義人民共和国

シャララララ・・・ ビビンバ・・・

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| MOGGY | 23:55 |
坂本龍一は天才か? 『音楽は自由にする』
評価:
坂本龍一
新潮社
¥ 1,785
(2009-02-26)

坂本龍一は天才か?

と聞かれれば、
大抵の人はYesと答えたくなるだろう。

じゃあ、
坂本龍一さんの何が凄いのか?
天才の天才たる所以は?

普通の人と、
世界的な評価を受ける人の差はどこにあるのか。
血筋?教育?才能?努力?環境?
決定的な要因はあるのだろうか。

これを考える上で、
細野晴臣さんや矢野顕子さんとの違いが面白い。

坂本龍一さんは、
系統立ててクラシックや作曲の勉強をすることで、
音楽の知識や感覚を身につけて、
ひとつづつ階段を登っていくように核心へ近づいていった。

それに比べ、
細野晴臣さんや矢野顕子さんは、
高度な理論なんか全然知らない。

にもかかわらず、
ドビュッシーやラヴェルやストラヴィンスキーのような音楽を全部わかった上で、
つくったような音楽をやっていた。

つまり、
坂本さんが音楽理論により系統立ててつかんだ言語と、
細野さんらが独学で得た言語というのは、
ほとんど同じ言葉だったと、
当時の印象を語っている。

この話を聞く限り、
天賦の才ということでいえば、
坂本龍一さんよりも、
細野晴臣さんや矢野顕子さんの方が天才のイメージに近い。

まあ、
おそらく、
この二人は天才なんだろう。
個人的にはこの二人、
絶対宇宙人だと思う(笑)。


そしたら、
坂本さんの何がすごいのか。





教えてあげないよ(笑)。


それは、
本書を読んで確認してほしい。
ここではそのヒントを少しだけ紹介して終わる。

『ラストエンペラー』の音楽は、東京で1週間、ロンドンで1週間、
合わせてわずか2週間という地獄のようなスケジュールの中で書き上げ、録音したものです。
ほとんど不眠不休での作業を終えたあとは、過労で入院という、ぼくとしては初めての事態になってしまいましたが、ともかく音楽を完成させて、提出することができた。大きな達成感がありました。


 

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| MOGGY | 07:09 |
「異質」が時代を創る 『17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義』

17歳のためではなく、
日本人のための、
と言い換えてもよいぐらい日本と世界の成り立ちが理解できる。
前書では、
世界宗教の成り立ちからバロック時代までを扱い、
世界と日本に関する膨大な歴史の中から、
トピックを抜き出し、「編集的」に歴史を見ていく。
ブッタもイエスも、親鸞も世阿弥も、ケプラーも古田織部も、
みんな異質のかたまりで、例外者だった。
それが、のちのち衣鉢が継承され、
評価されるうちに、
偉人になっていっただけ。
このように、
世の中を動かしてきたのは「異質」の存在で、
世界と日本を同時に見るには「異質」を排除して、
歴史を見ようとしてはいけないと著者は強調する。

それは近代になっても一緒。
『17歳のための〜』の続編が『誰も知らない〜』で、
近代から現代へと話が続く。

「民主主義」や「資本主義」が成立してきた基盤や背景に、
もともといくつもの矛盾や問題が起源している。
それを理解することなく、
現代のいろいろな問題を考えることはできない。
「世界はもともとけっして同質なんかじゃない」ということを理解し、
その上で話をしていかなきゃいけない。

歴史の教科書では西洋史は西洋史、
東洋史は東洋史、
日本史は日本史と、
という風に分かれている。
それはそれで各国や各地域のタテの流れを知るには必要なことなんだけど、
そのぶん相互に影響しあっていたヨコのつながりは見えにくくなる。

けれども「マグロ」とか「鳥インフルエンザ」または「インターネット」や「音楽」が地球をすばやくヨコやナナメにまわっているように、
どんな歴史の出来事もヨコにもタテにも動いている。
そこで後書は、
近代から今日にいたるまでの世界と日本の流れを大きくタテに追いながら、
そのなかからできるだけ、
同時代的に共通する話題や問題をヨコやナナメにつなげてはなしていく。
恐ろしく難しい作業にもかかわらず、
ホントに面白くて読みやすい。
恐ろしくレベルが高い本で、
こんな本がつくれるのは、
セイゴオ先生以外考えられない。

とにかく詰め込まれている情報量が膨大なので、
一回では消化しきれないけど、

一番印象に残っていることを一つあげると、
イエスが実際に布教活動していた時期は、
4年半しかなかったということ。

それでも結果的に、
これだけの成果を残すことになったんだよ。
ということは、
大抵のことは、
5年間死ぬ気で頑張ればなんとかなるんじゃないかと、
そう思ったわけ。

雑誌というメディアや
「保険会社」「広告」という手法が「コーヒーハウス」から生まれたとか、
興味深い話がつめこまれていて、
アイディアのヒントがいっぱいみつかるから、
一家に一冊おいといて損はない一冊。
これはスゴい本。

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| MOGGY | 08:01 |
『読んでいない本について堂々と語る方法』

評価:
ピエール・バイヤール
筑摩書房
¥ 1,995
(2008-11-27)

 本好きであればあるほど、
読んだ本の数より、まだ読んでいない本の数が気になる。
そんな、ある意味病的な脅迫観念から救ってくれる1冊になるだろう。

要領よくやり過ごすテクニック的なものは紹介されていない。
そもそも、読んだことがあるとはどういうことか、そこの定義からスタートし、
本を読むことの意味自体を深く考察する内容になっている。

本を読む行為に感じる危機感というのはやっぱり自分の中にもあって、
本を読めば読むほど創造性が失われていく危険性があることは、
どこかで認識する必要があるのだろう。

本書では本を読まずにコメントする様々な人物が紹介されており、
その言動や思想は非常に興味深い。
たとえば、『エセー』の著者モンテーニュは偉大な思想家として、
書物を愛する人物とイメージされるが、
本の内容を覚えるのがまったくもって不得意。
他人の著書はもちろん、自分の著書の内容も覚えていないことが度々あり、
真剣に悩み、独自の対処法を検討している。
他に印象深いのは、オスカーワイルドの言葉で、こんなものがあった。

私は批評しないといけない本は読まないことにしている。
読んだら影響を受けてしまうからだ。

きっと、創造的な読書という新たな概念を提供してくれるでしょう。
さて、
これを読んで語るか、読まずに語るかはあなた次第。

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| MOGGY | 01:41 |
イルカと、海へ還る日
評価:
ジャック マイヨール,関 邦博
講談社
¥ 1,995
(1993-02)
すべての事象を1〜1000の数値に置き換えて、
エネルギーレベルを測れるキネシオロジーという実験がある。
200以下はネガティブはエネルギーで、負の作用しか生まない。
200以上になると、ポジティブなエネルギーで、数値が1000に近づくほど、
神の領域のパワーに近づいていく。

たとえば歴史上の人物だと
イエス・キリスト(神星人) 1000
仏陀            1000
クリシュナ         1000
ミシェル・デマルケ     980
デヴィット・R・ホーキンズ  940
エンリケ・バリオス     837
イエス・キリスト(地球人) 777
モーセ            770
マハトマ・ガンディー   760
マザー・テレサ      720
エハン・デラヴィ     633             
アインシュタイン     499
ニュートン        499
細○数子         128

目に見えないモノの相対的なエネルギーレベルがわかるから、
いろいろ試してみると面白いんだけど、
映画で試してみると最高の数値を出すのが、
本書の著者ジャック・マイヨールが、モデルになった
【グラン・ブルー】で、
たしか700以上あったと思う。

本書は、素潜りで60メーター以上潜るのは絶対不可能と思われていた時代に、
105メートルを達成したマイヨールの強さの秘密がに記されている。

イルカと完璧に心を通わし、自然と一体するマイヨールには余分なものがない。
自然と共に楽しみながら生きる最上の生き方がここにある。
まだ見たことのない深海の世界をの覗いてみてはどうだろうか。

そこにはブルー(青)しかない。私の体は、重い水の塊にのしかかられ、しだいにまわりのブルーに溶けていくようだった。上も下も左も右も、すべてが同じブルーに包まれる深海である。それを私たちはグランブルーと呼ぶ。太古の昔、人間の祖先が住んでいたであろう世界だ。





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| MOGGY | 01:04 |
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

「ファインマンと聞いたとたんに思い出してもらいたいのは、ノーベル賞をもらったことでもなければ、理論物理学者であったことでもなく、ボンゴドラムでもマンハッタン計画でもない。僕が好奇心でいっぱいの人間であったということ、それだけだ」といつも言っていた(下巻訳者あとがきより)。

ノーベル物理学賞を受賞した学者の自伝と聞くだけで、ちょっと敬遠したくなる。
でもこれは、物理や化学の本じゃない。
自由な精神で、自分の好きな道を突き進んだ男の物語。

権威や形式ばったこと、偏見や差別を嫌い、
疑問に思ったこと、不思議に思ったことは自分で試さずにはいられない。
いたずら好きで、茶目っ気たっぷりなエピソードの数々は、
とても興味深い内容が多い。
金庫破りが大得意だったエピソード、原子爆弾の製作に携わった話があるかと思えば、
催眠術にかかった話や、バーで確実に落とせる口説き文句を試す件があるなど、
小さなものから、大きなものまで実にバラエティーにとんだエッセイが紹介されている。

権力の押し付けや、偏見には絶対に屈しない強い意志を見せるかと思えば、
驚くほどいい加減な人と思わせるような行動もするなど、とらえどころがなく、
予想を裏切るような展開が楽しめる。

その中で、思わずハッとさせられるような
人間の本質を捉えてた鋭い指摘や、普段忘れている大切なモノを
思い出させてくれる言葉があちこちにあり、
読む人によって違った発見が多い1冊になっている。
これを読むと、
確実にファインマンのことがもっと知りたくなると思ので、
その人には、ファインマンさんベストエッセイがおススメ。
これは少し物理的な内容が含まれているが、全体的に読みやすく、
よりファインマンという人物を知ることが出来る。

ただ自分の正しいと思ったことを発言するだけで、
簡単に命を奪われてしまう時代があった。そういった弾圧に屈することなく、
正しいと思ことを勇気を持って唱えてきた人間がいたからこそ、
今の時代が存在する。絶対に正しいモノなど存在しない。
その姿勢こそ科学のあるべき姿という主張は、
科学に携わる人間でなくても充分感じるものがある。


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| MOGGY | 01:55 |
チャップリン自伝―若き日々 (新潮文庫)
評価:
チャップリン,中野 好夫
新潮社
¥ 700
(1981-04)
きまりきった毎日はつまらないし、周囲もまた索莫をきわめていた。
将来を考えてみても、なんにもない。ただあるものは、
平凡な人々にまじって平凡な生活を送るという、それだけだった。
ただ食うためだけに働くというのは面白くない。あまりにもみみっちい、
あまりにも味気ない生活だった。私はしだいに憂鬱になり、不機嫌になり、
日曜日になると、ひとり散歩に出て、公園の楽器演奏などに聞き入った。
ひとりでいるのも、だれかと一緒にいるのも、どちらもたまらなかった。
そしてまもなく当然のことが起った。つまり、恋をしたのである。


19歳のころのチャップリンの様子を紹介した、本書の中で好きな件。
大抵の人が、似たような感情を抱いたことがあるだろう。

世界の喜劇王となったチャップリンでさえ、若いころは、
ひたすら苦悩の日々が続く。女に振られ、才能がないと駄目出しを受ける。
それでもあきらめずに耐えて、
ようやく手に入れたチャンスで喉頭炎にかかってしまい、
契約を打ち切られる。普通の人なら、人生で一番辛い時期の苦労話になるだろう。
しかし、こんなものは、
チャップリンの自伝の中では、たんなる1エピソードに過ぎない。

チャップリンは両親ともに役者の家に生まれるが、
酒におぼれる父親が原因で、物心が付く前に離婚。
そこから女優として収入を支えていた母親と、
兄シドニイと3人で貧しいながらも幸せな日々を送りはじめる。

しかし、ある舞台で突然母親の声が出なくなり、
その代わりに5歳のチャップリンが舞台に引っ張り出される。
当時流行っていた歌などでいくつかの物真似をやり、
大喝采を受ける初舞台を経験するが、
母親の方は声は二度と元に戻らず、その日が最後の舞台となった。
その後厳しい生活の中で、母親が発狂してしまい、
貧民院や孤児院を転々とさせられ、
継母に引き取られ、父親が死に、
貧乏のどん底生活の中といったような壮絶な10代をすごしている。

こういった内容だと話が重くなり、読むのがつらくなりそうだが、
まったくそういう部分がない。
逆に、次の展開が全然予測できないので、
どんどん次のページをめくりたくなる。

どんなことをしても生きること。
逆境でも何とか耐えて、やり続ける。
妥協しない、諦めない、自分の信念を貫く。
そうすることで道が開ける生き方がある。
偉大な喜劇王から学べることは多い。
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| MOGGY | 01:31 |
神の肉体 清水宏保
評価:
吉井 妙子
新潮社
¥ 1,365
(2002-04)
私は呆然としてそんな清水の姿を見ていた。そして理解した。
これが既存の筋肉を破壊するトレーニングなのだ、と。
心拍数を生命維持の限界である220まで上げ、酸素の供給を
絶つことによって筋肉を壊死させるのだ。
同時に脳への酸素供給も絶たれる。言うなら、
人為的に脳死状態を作っているのだ。



スピードスケートの清水宏保選手は身長162cm。
表彰台の一番高いところに立っても届かない、
大きな外国人選手選手と勝負するのには、絶望的とも言える体格さ。
このハンデを補えるだけの圧倒的な肉体を手に入れるため、
自らを脳死状態極限まで追い込む。
想像することすら難しい、驚愕の内容である。

ただし、根性論でがむしゃらに無茶をしているのではない。
清水選手は、米国のHSI(世界記録保持者などが所属する米国の陸上チーム)の
研究材料になるほど、
筋肉に対する知識、感覚は、TOPアスリートの中でも群を抜いているという。
普通人間は、ミクロ単位の違いを感じ取ることができない。
しかし、清水選手は、シューズのブレード(刃)が
0,01mmズレているのを指摘したという。
ここまで研ぎ澄まされた感覚を持つ選手は、
日本人でもイチローぐらいではないだろうか。

さらに驚くべきことに、ZONEと呼ばれる「火事場のばか力」を、
意識的に出せる状態へ、コンディションをもっていくことができるという。

「ZONEの世界には、1年に1回、多くて2回しか入れない。
筋肉の消耗が激しいので、
絶対に勝負しなければならない試合しか使えません」


これが清水選手の最大の武器である。
武術の達人が、最終的にたどり着く領域まで入り込んでいる。

しかも、この感覚を、後世に伝えていく為に
意識をして言語化する試みをおこなっているのだ。
未知なる領域の言語化が、面白くないわけがない。
人間のポテンシャルを感じることができる貴重な著書だと思う。

それにしても、ここまでアスリートの
深い意識まで引き出す綿密な取材を行なった、
著者の吉井妙子さんの仕事ぶりは尊敬に値する。
松坂を取材した著書などがあるようなので、チェックしたい。
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| MOGGY | 02:03 |
遊びに言い訳をしない
学生の時は、むちゃくちゃな遊び方をしてたけど、
その理由は仲間内で暗黙の了解になっていた
「遊びに言い訳をしない」というルールに従っていたから。
なぜだか、勉強や、バイトはしょうがないけど、
遊びに言い訳したら粋じゃない、という雰囲気があった。

そんな感じで生活をしている時から、なんとなく感じていたんだけど、
エネルギーがあるから、遊ぶのではなく、
遊んでいるから、自然とエネルギーが湧いてきて、
また次にやりたいことが出てくる。

ただただ遊びにうつつを抜かしながらも、同じ時間を過ごすなら、
その時間、その場所を出来る限り、
貪欲に楽しもうというスタイルが身についたようで、
その習慣は社会人になってからも大いに役立っていると思う。

仕事の時間と、プライベートな時間というわけ方をする人がいるけど、
僕はそんな区別は出来ない。仕事の時間も、それ以外の時間も、
死ぬまでに過ごすことができる貴重な1日、1日なわけで、
もし明日死ねとしたら、
今日は仕事だったから楽しい時間はランチの時ぐらいしか
なかったとか、絶対思いたくない。
平日の一日でも、出来る限り楽しく過ごせる方法を常々考えている。

明日死ぬかもという前提は、決して大げさなものではないと思う。
だって、遅いか早いかだけで、
必ず、すべての人間は、
明日死んでしまう日を100%の確立で迎えるのだから。

大学生2年生の夏、軽い気持ちで行った初のNY旅行で、
貿易センタービルに訪れようとしたその日に、911のテロが起った。
そこから、明日死ぬかもしれないという前提が、
何かを決断する時に、必ず出てくるようになった。

その経験から、ありきたりの表現だが、
1日1日を精一杯生きたいと強く思ようになった。

ただ、精一杯生きるということは、
意気込みだけあっても出来ることではなく、簡単にできそうで難しい。

精一杯生きるということは、言い換えれば
自分の持っているエネルギーを、
最大限引き出して活動することだと思う。

”私は、毎日自分のエネルギーを、
フル稼働させて充実した生活をしている”と、
胸を張って言える生き方が出来ている人は、どれだけいるのだろうか。

本当は、そのように生きたいと思っていても、
現実はうまくいってない人が多いのではないだろうか。

そこでヒントになるのが、天才と呼ばれる人達の生き方である。
天才と呼ばれる人達は、必ずしも飛びぬけて頭が良かったり、
特別な才能がある人、というわけではない。

もちろん桁外れの記憶力、運動能力、芸術センスを持った人もいるが、
世の中で、天才と評価されている人はそうでもない場合が多い。

天才として名を残している人の多くは、普通の人だったりする。

ただ、
その人達の特筆すべきところは、
自分の性質をよく理解し、
自分のエネルギーを最大限ひきだせるような方法を模索して、
自分を信じて、全力でそれに取り組んだところにある。

自分が最大限のエネルギーを発揮するために、
世間の一般常識からは外れた行動をとる場合もあるが、
断固たる決意があるため、
周囲の雑音には耳を傾けず、目標に向かって
突き進める強さを持っている。

本書では、
ピカソ、宮沢賢治、シャネル、イチローの4人の天才が紹介されているが、
それぞれの、
エネルギーの高め方への、
アプローチがまったく違う点が非常に面白い。

ピカソは次から次へと恋愛を重ねていくことで、
インスピレーションを刺激すれば、

宮沢賢治は、
禁欲からくる抑圧されたエネルギーをうまく昇華させたり、

シャネルは、コンプレックスを最大限生かしたり、
パリという場所の持つ力をフルに活用したり、

イチローは圧倒的な反復作業によって、
普通の人とは違う次元の感覚を手に入れるなど、

充実した日々を送るためのアプローチも千差万別で、
正解は一つではないということが実感できる。

身近にいる会社の先輩を見習うのも、悪くないが、
本当に自分らしい生き方を模索したいと強く願うなら、
天才の生き方を参考にするのが賢いと思う。

意識して、自分の感性と近い人物を、
探す労力を惜しまなければ、
必ず何人かは、
共感できる価値観を持った天才に出会うことが出来る。

そして、その人達のメッセージの中から、
きっとあなたの人生を左右するぐらい、
大切なメッセージを見つけることが出来ると思う。

そんな可能性を秘めた一冊なので、
自分のスタイルを模索中の人にはおススメです。


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| MOGGY | 00:26 |

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